こんにちは。

anblick店永井です。

今回は芥川賞に影響されいつもと少し違ったブログの更新です。

台風も過ぎ去り、少し天候もよくなりましたが相変わらずのジメジメ感が何ともいえない京都の夏でございます。

特にこの時期京都の四条河原町のたくさんの美容室はこのイベントによってお客様が極端に少ない時間帯ができてしまいます。

そう祇園祭りの１５日の宵々山と１６日の宵山の歩行者天国の時間帯。

そしてその翌日１７日の鉾巡行の日の午前中でございます。とにかく人が多く交通機関がマヒしてしまいます。

 

ではお客様がいないその間スタッフさんはどうしているの？？

 

これもお客様に

お昼ご飯いつ食べるのですか？？

美容師さんって自分で髪切ってるんですか？？

に続いて多い質問ですので本日お答え致します。

 

実は・・・街ブラです。街をブラブラ街ブラです。そう何時間も街ブラです。

snobではたくさんのヘアショーや毎シーズンのヘアカタログの為にモデルさんは実際街中で撮影イメージにあった方にモデルハントで声をかけて協力して頂いています。

 

そしてこの日、パラパラと小雨が降る１５日の宵々山の日に僕も一人傘をさしてひそひそと街ブラに出て行くのでした。

ビニールの傘にネイビーのパンツ。

ぽつぽつと小さな雨粒が僕の新しい黒のブーツを濡らし、夕暮れのオレンジ色の夕日に目を細め、眩しさを傘で防ぎながら新京極通りへ突き進んで行く。

まずはいつもの定位置である新京極蛸薬師のUFOキャッチャーが店先にあるゲームセンター前にて、傘を閉じ柱に寄りかかり行き交う人々に目線を向けながらふと人だかりが気になりその先にある店に目をやると

最近中高生がよく歩きながら食べているメロンパンinアイスクリームの前で数匹の鳩が彼女らからこぼれおちたメロンパンのくずをつつきながらそそくさと飛び立ったりそしてまた舞い戻って来たりを繰り返している。

 

『もう７時かぁ』

携帯に目をむける

そしてまたあたりに目をむけたそのとき・・・

『ポツン』

『えっ！？』

そんなはずは・・・

まさか！？

ふと見上げると頭上から見下ろすような一匹の鳩。

ぷくぷくと太った鳩

京都の街中でメロンパンと金のとりからを食べる鳩

そんな彼らに・・・まさか・・・

 

『永井さーん！！お待たせしました〜！！！』

そうこの元気な声。少し耳障りな大きな声。

きたか

そう彼は６月にsnobエテルニータから異動して来たアシスタント北山裕基。

僕を見るなり

『ヤバっ！！永井さんそのままで』

やはりな。

これは疑惑が確信に変わるとき。

そのまま近くのファミリーマートに駆け込み自腹でポケットティッシュを購入し右手に握りしめ小走りで戻ってくるアシスタント北山裕基。

そう彼は僕のアシスタント。

永井隆寛３１歳。

アンブリック店副店長。

頭上３メートル上から

未だかつて見た事も無いくらいキレイなままでウェットのジェルスタイリングのパーマヘアーについた

白とグリーンの壮大な

鳩の◯ン。

 

それをやさしく拭き取ってくれる僕のアシスタント北山裕基。

彼には後に焼き肉を奢る事になるがそれはまた別の機会に

モデルハント開始２０分で店に戻りシャンプーしてもらう僕と鳩と北山の２０１５年祇園祭りでのお話。