カルチャーショック
こんばんは、hair snob店の安田です。
先日連休を利用して、香川県へうどんを食べにいきました。
る○ぶを頼りに美味しいおうどん屋さんへ車を走らせたのですが、まず驚いてしまったのが、「来て下さい感」の無さ
る○ぶってかなりメジャーな雑誌で、この本に載っているなら、ある程度すぐにお店も見つかるであろうと安心してたのですが、お店発見まで1つも看板が無く、精麺所と接骨院を家族で同じ場所で営んでいる所で、接骨院の方の看板が明らかに大きくて、発見できたことが奇跡でした。
マリオでPパタゲットしたくらい嬉しかったです。
でも本当にショックだったのはお店に入ってから・・・。
ごめんください と店内に入ると、家の中丸見えで、布団からおばあちゃんが「いらっしゃーいと」起き上がってきました。 えっ、ドリフ?と思うくらいコントの設定でいくとベタな展開に笑いをこらえながら、どうしていいのかタジタジしていると、「はい、なーんにんで来てるか、なーん玉食べるか、あったかーいか、つめたーいか、しょーうゆかだーしか、ぜーんぶまーとめーて言ってよー」とおばあさん。読みづらくて申し訳ないですが、ほんとにラッパ我リアの人かと思うくらい、ラップのように僕らに言ってきました。
でも確かに、店の前にも、店内のいたる所にも、「注文は全部まとめて言ってね!」と貼り紙。
えっと、じゃあ2玉で、温と冷1つずつで、えっとー・・・、とまとめて言うことに苦戦していると、間髪いれず、おばあちゃん激怒。
「はい、ぜーんぶ一気に言ーう! もうわからなーいから一気に言ーう!」
このままでは食べれない・・・
そう感じた僕は、意を決してようやくまとめて言うことに成功。 するとおばあさんが
「おーけーい!」といって麺をゆがき始めました。なんかロールプレイングな気分でした。
落ち着いている間もなく「はい冷たい方、おまっとさーん!」と1分待たないうちに出来上がり。
「そこのねーぎ好みで切ーって、しょうゆはくるーっと1回転半ー、足りなかったら足してねー、七味もあるよー」
やばい、聞き取れなかったけど聞き直せない・・・。あまりに巧みなジャパニーズラップを解読するのに少し時間がかかりましたが、なんとか理解してネギをハサミで切っていると、
「ちょーっっと待てー!! あーんた紳士じゃ無いねー! ネギはこうやって切るんだよー!」とネギの切り方を熱血指導。松岡修三もビックリです。
この時点で半泣きでしたが、無事しょうゆをかけ終え、ようやく実食です。とてつもなくおいしかったです。
最後におばあさんが、「よかったらそこに名前と、どこからきたか書いて、この店の名刺持ってかえんなよー」
あっ、来てくれて嬉しいという気持ちはあるんだ・・・と少しホッとしたのと同時に、このころにはもうリスニングは完璧だった自分に驚きました。
お店の佇まいや従業員のワイルド過ぎるスタイルにカルチャーショックを受けてしまいましたが、おうどんは間違いなくおいしゅうございます。by岸 朝子
うどん好きの方は、ぜひ香川へ ひと味違いますよ
ちなみにその夜、香川のホテルで見た夢にそのおばあさんが出てきたことは、言うまでもありません・・・。
それではまた